今回は、2019年度ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ウイングスパン』の、ルールとおもしろさについて解説していきます!
概要
プレイ人数 | 1~5 |
プレイ時間 | 40~70分 |
ゲームジャンル | カードゲーム、エンジンビルド |
ルールの複雑さ | 普通 |
プレイ時間は中量級といったところですが、基本ルール自体は単純なのでボードゲーム初心者にもおすすめできます。
『ウィングスパン』は2019年度ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した大評判の作品です。BGGでもレート8.1(2022/2/16現在)と非常に高い評価を得ています。

『ウイングスパン』はどんなゲーム?
可愛い鳥たちを呼び寄せよう
『ウイングスパン』は、自らの保護区に様々な特徴を持った鳥を呼び寄せるゲームです。

このゲームの鳥はカードで表されており、コストを支払ってプレイすることにより、自らの保護区に配置することができます。

プレイヤーが実行できるアクション
ゲームは4ラウンドで構成され、各ラウンドは開始プレイヤーから時計回りで手番を行います。
プレイヤーは各手番において、以下の4つのアクションのいずれかを実行できます。
- カードのプレイ
- 餌の獲得
- 産卵
- 鳥カードの獲得
カードのプレイ
手札にあるカードをプレイします。
カードの左上には、プレイの際に支払う餌(コスト)と、生息域(配置場所)が書かれています。

餌を消費してカードをプレイしたら、指定された生息域の一番左の空き枠に配置します。

餌の獲得
共通スペースにある餌箱から、餌を獲得します。

餌箱にあるダイスのうち好きなものを選んで取り除き、対応するトークンを獲得します。

このとき餌箱に同じ種類の餌しかない場合は、取り除かれたダイスを合わせて振り直すことができます。
産卵
保護区にある鳥カード上に卵を配置します。
ただし、鳥カードごとに卵を置ける数が決まっており、それを超えて置くことはできません。

卵はゲーム終了時にポイントになるほか、他のアクションのコストに求められることがあります。
カードの獲得
共通スペースからカードを獲得します。

カードは公開されている3枚から選ぶか、もしくは非公開の山札から引くこともできます。
鳥をたくさん集めてコンボ構築
生息域には森林、草原、水場の3種類があり、それぞれが以下のアクションに対応しています。
森林 | 餌の獲得 |
草原 | 産卵 |
湿地 | 鳥カードの獲得 |
上記の3アクションを実行した際は、各行の一番右の空欄から、左に向かって効果を解決していきます。
このとき、茶色の帯で示された鳥カードの効果も適用することができます。

鳥をたくさん置くことで、基本アクションの効果もアップする。
鳥カードには様々な効果があるため、それらを組み合わせることでアクションをより強力にすることができます。
得点計算
このゲームの得点は、以下のような手段で獲得できます。
- ゲーム開始時に配られるボーナスカード。指定された条件を満たすことで得点が得られる
- 各ラウンドごとのボーナス。生息域や産卵場所などの条件が定められている
- 保護区にある卵の個数。1個につき1ポイント
- 鳥カードに書かれた得点
4ラウンド終了時点で、最も多く得点を稼いだプレイヤーの勝利となります。

鳥カードの効果で増やすこともできる。

ゲーム開始時にランダムに決まる。
『ウイングスパン』はここがおもしろい!
カードを組み合わせてコンボを構築する楽しさ
『ウイングスパン』のおもしろさは、カードの効果を組み合わせてコンボを構築することでしょう。
カードには「リソースを生み出すもの」「他のカードを参照するもの」「ポイントにつながる産卵を行うもの」など様々な効果があります。
これらの効果を上手く組み合わせれば、一手番に行うアクションはより強力になっていきます。
入念に構築したコンボが、ゲーム終盤でガンガン回ってリソースを生み出していく様は格別の快感だと言えますね!
本作は、様々な効果を組み合わせるカードゲームと、生産ラインをより強化していくエンジンビルドの楽しさが見事に融合していると思います。
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