トワイライト・ストラグル – 2人ウォーゲームの定番【紹介記事】

ゲーム紹介

今回は、現代ウォーゲームの定番、『トワイライト・ストラグル』について紹介します!

概要

プレイ人数2人
プレイ時間120~180分
ゲームジャンルウォーゲーム
ルールの複雑さ普通

カードドリブンのゲームなので、基本ルールの複雑さは普通程度です。

プレイ時間はかなり長いので、ゲーマー同士で遊ぶのが良いでしょう。

『トワイライト・ストラグル』はどんなゲーム?

アメリカ・ソ連の陣取り合戦、開幕

プレイヤーはアメリカ陣営・ソ連陣営に分かれ、冷戦をシミュレーションします。

ゲームボード全体。かなり大きい。

各陣営は、お互いにカードをプレイすることで世界各国に影響力を配置できます。

冷戦の出来事をもとにしたカード

配置している影響力が国ごとに決められた分だけ多ければ、その国を支配下に置くことができます。

青いマーカーがアメリカ。赤いマーカーがソ連。

世界中に混乱をもたらす軍事行動

米ソ両勢力は、手札にあるカードを一枚ずつ交互に使っていきます。

カードには2つの使い道があり、どちらかを選んで使用します。

  • イベント効果を使う。カード本文の効果を適用する
  • 左上の数字の分だけ作戦行動を行う
左上の数字を使って作戦行動を取るか。イベント効果を使うか。

作戦行動は任意の国の影響力を操作するもので、自分の影響力の配置、相手の影響力を除去する不安定化工作、相手の影響力を除去しながら自分の影響力を配置するクーデターの3つがあります。

全面核戦争へのカウントダウン

クーデターやカードの効果で情勢不安が発生すると、米ソの軍事的緊張を表すデフコン・レベル・トラックが進行(=数字が減少)します。

デフコン・トラック

不用意な軍事行動によってデフコンが1になった場合は、全面核戦争が勃発し手番プレイヤーの敗北となります。

米ソ冷戦を追体験。100枚以上のユニークなカード

山札には、米ソ冷戦の史実を基にした、アメリカ勢力のカードとソ連勢力のカードが存在します。

白い星がアメリカのカード、赤い星がソ連のカード。

カードは勢力に関係なく配られるため、アメリカ勢力がソ連のカードを持つことがあります。当然その逆もまた然りです。

敵対勢力のカードを使用する場合は、必ずイベントの効果も適用しなければなりません。作戦行動として使った場合も、同時にイベントの効果を発揮する必要があります。

例え相手が得をする効果であっても…というか、ほとんどのカードはその勢力が得をする効果を持つのですが、とにかくイベントの効果を適用する必要があります。

さらに、手札は原則として使い切らなければならないため、相手の得になる効果をどのタイミングで発生させるか?が重要になります。

影響力を高め、得点カードで優勢を勝ち取れ

山札には、得点カードとよばれる特殊なカードがあります。

得点カード。各地域ごとに存在する。

得点カードがプレイされたとき、記載されている地域の影響力に応じてVPを獲得できます。

どちらかの陣営のVPが最大まで達したらゲーム終了となります。

『トワイライト・ストラグル』はここがおもしろい!

米ソ冷戦のシニカルな追体験

『トワイライト・ストラグル』の最初の魅力は、米ソ冷戦という世界観が巧みに表現されている点です。

本作に限らず、史実を基にしたウォーゲームは、世界観がうまく表現されていることが重要だと思います。

その点において『トワイライト・ストラグル』は、史実を基にしたカードをプレイすることで、自然と米ソ冷戦の世界観に没入できる作りになっています。

さらに全世界地図を使った陣取り合戦というわけですから、プレイしていて興奮せずにはいられません。

随所に散りばめられた皮肉も、このゲームの魅力とも言えますね。

プレイヤー同士の悩ましい駆け引き

『トワイライト・ストラグル』のゲームシステム的おもしろさとして、プレイヤー間で発生する悩ましいやりとりが挙げられます。

相手陣営のカードは必ずイベント効果を発揮する必要があるため、相手の状況や戦略を読んで使い所を考えなければなりません。

それでいて自分の戦略も通さないといけないため、カードの使い道には非常に悩ましいものがあります。

また、お互いのやりとりが強制されるシステムのため、カードゲームにありがちなソリティア的状況も起こりにくいと言えます。

まとめ

今回は、米ソ冷戦を追体験できるウォーゲーム『トワイライト・ストラグル』について紹介しました。

世界観に浸れないとおもしろさが半減してしまうので、ある意味人を選ぶゲームですが、合う人にはたまらない作品だと思います。

ぜひ皆さんも、超大国の冷たい戦争をくり広げてみてはいかがでしょうか。

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