今回は、2017年度ドイツゲーム大賞を受賞した、火星開拓カードゲーム『テラフォーミング・マーズ』について紹介します!
概要
プレイ人数 | 1~5 |
プレイ時間 | 90~120分 |
ゲームジャンル | カードゲーム |
ルールの複雑さ | 普通 |
プレイ時間が長く重量級ゲームに分類されますが、基本ルール自体は単純なため、ボードゲーム初心者にもおすすめできます。
『テラフォーミング・マーズ』はどんなゲーム?
ハイテク企業を経営して、火星を居住可能な惑星に
プレイヤーは、火星進出を目指すハイテク企業の経営者となり、火星を居住できるように開拓(テラフォーミング)していきます。

火星が居住可能になる条件は3つ。酸素、水、気温です。
プレイヤー達はさまざまなアクションを通じて、これら3つの指標を高めていきます。

夢の広がる火星開拓ですが、企業間競争は宇宙でも健在です。
プレイヤーは火星で最も強い影響力を手にするために、他社よりも率先して火星開拓に貢献しなければなりません。

火星開拓の事業戦略、プロジェクト・カード
企業経営と言っても、経営シミュレーションのようなプレイは求められません。
各プレイヤーは、火星開拓のためのアクションとしてプロジェクト・カードを手番ごとにプレイします。
プロジェクトカードの効果は様々で、資源の産出量を増やしたり、即座に貢献度を獲得したり、中には他プレイヤーを妨害するようなものもあります。


先々を見据えた資産投入。カードのご利用は計画的に
プロジェクト・カードの使用には、お金や資源が必要です。
資産は毎ターン産出されますが、無駄使いするとすぐに枯渇してしまうので、どのカードを使うか?という取捨選択が重要になります。
資産の産出量はカードの効果で高めることができるため、短期的な利益だけでなく、長期を見据えた産出力の向上も重要です。

それぞれカードや特殊アクションのために消費する。
緑地化・都市化により土地を獲得。領域を支配せよ
プロジェクト・カードの使用などにより、火星を緑地化・都市化することができます。
緑地化・都市化する際は、火星ボード上にタイルを配置します。

プレイヤーは、緑地化することで酸素濃度を上昇させたり、都市化することでゲーム終了時に貢献度を獲得したりできます。
このとき、周囲が緑地化されている都市ほど多くのポイントを獲得できるため、どこに自分の都市を配置するか?も重要な戦略になります。

居住可能になればゲーム終了。最も貢献したプレイヤーは誰だ。
酸素、水、気温の3指標がすべて目標に達した時点でゲーム終了になります。
ゲーム終了時点の貢献度を計算し、最も貢献度が高いプレイヤーの勝利となります。
『テラフォーミング・マーズ』はここがおもしろい!
200種類以上のカードから生まれる試行錯誤
『テラフォーミング・マーズ』におけるおもしろさのメインは、多種多様なカードの使いみちを考えることだと思います!
条件が厳しい強力なカードをやっとの思いで使えたときの満足感や、独特な効果のカードをつい試したくなる好奇心は、本作のおもしろさとして欠かすことができません。
また、本作のカードには組み合わせで効果を発揮するものも多く、「どういう組み合わせが強いんだろう?」と考える楽しさもあります。
『テラフォーミング・マーズ』には、こういった個性溢れるカードが200種類以上もあるので、常に新しいプレイ体験を得ることができます。
ちなみにどうでもいいですが、カード名に厨二心誘われることも多いので、使用を宣言するだけでも十分楽しめますよ(?)
計画通り競争を出し抜いたときの「してやったり」
『テラフォーミング・マーズ』におけるプレイヤー間の駆け引きは、「ひとり占め」と「早いもの勝ち」によって生まれるようにデザインされています。実際のところ、直接的な妨害ができるカードはほとんどありません。
プレイヤーは限られたリソースを得るために、「緑地化戦略は競合がいないからポイントをひとり占めできそうだ」「早いところ良い土地を都市化してしまおう」といった計画を立てます。
そして他のプレイヤーが自分の計画を邪魔しないか、ときにはソワソワしながらプレイすることになります。自分の計画通りに事が進んだときは「してやったり」感が味わえることうけあいです。
こういった直接的でない駆け引きは、火星での企業間競争を演出する上で重要な要素とも言えますね。
『テラフォーミング・マーズ』の拡張
ドイツゲーム大賞も受賞した人気作の『テラフォーミング・マーズ』、拡張もたくさん発表されており、長く遊べるゲームでもあるのです。
筆者も遊びきれていないので一部だけではありますが、紹介していきます!
ヴィーナス・ネクスト
『ヴィーナス・ネクスト』は、新たな得点トラックである「金星」が追加される拡張です。
「金星」はゲームの終了条件に関係しない得点だけの要素なので、主なルールは基本セットとほぼ変化ありません。
ルールはそのまま、より広い戦略が取れるようになったと言えますね。
金星に関係するプロジェクト・カードが50枚近く追加されているので、カードを組み合わせる楽しみはより増しています。
まとめ
今回は、2017年度ドイツゲーム大賞も受賞した、火星開拓カードゲーム『テラフォーミング・マーズ』について紹介しました。
本作は、プレイ時間が長い「重ゲー」に分類されますが、基本ルールは単純なためボードゲーム初心者にもおすすめです。
ぜひみなさんも『テラフォーミング・マーズ』をプレイして、新たなる楽園・火星での企業間競争に身を投じてみてはいかがでしょうか。
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