クリミア・ハン国について解説 -『サイズ -大鎌戦役-』に登場する勢力の戦略・世界観設定

サイズ -大鎌戦役-

こんにちは。ひらこめです。

今回は、『サイズ -大鎌戦役-』に登場する勢力、クリミア・ハン国の世界観・戦略について考察をしていきます。

なお、戦略に関してはあくまでもひらこめ個人の意見であるため、参考にとどめていただくようお願いします。

キャラクター能力

キャラクター能力は「弾圧政治」。戦闘カードを任意の資源として消費できます。

このゲームは下段アクションを多くこなした人が勝つので、下段アクションの周りを良くするこの能力はかなり恵まれています。

とにかく早く、なるべく多く下段アクションを実行し、早期からリソース差を付けていくのが王道の戦い方になると思います。

ただし、戦闘カードの入手には少々工夫が必要です。

おすすめは徴兵アクション。実行時に2枚獲得しつつ、新兵継続ボーナスで戦闘カードの枠を開けておきましょう。

メック能力

メック能力の優先順位は、参加している勢力、遭遇カードの引き、プレイヤーマットの構成によって左右されるので、あくまでも所感になります。

渡河能力(優先度★★☆)

優先度は高めです。ファクトリーを目指す場合、彷徨の扱いにくさを考慮しても早いうちに取らざるを得ません。

彷徨(優先度★☆☆)

優先度は難しいですが、やや低めだと思います。決して弱いわけではなく、目的カードや領土の確保に繋がります。ただ、中央へのアクセスに全く寄与しないのが難点です。

クリミアの唯一の欠点は、ファクトリーを含めたマップ中央へのアクセスがやや悪いことだと言えるかも知れません。

偵察(優先度★★★)

最も優先度の高い能力です。戦闘カードを奪うということ自体が非常に強いうえ、弾圧政治との明らかなシナジーがあります。

ただし取るタイミングはシビアで、序盤にあけても出番はしばらくありません。

スピード(優先度★★☆)

優先度は高めです。クリミアはファクトリーへのアクセスが悪いので、ファクトリーカードの移動力に期待しにくく、お世話になる場面が多いと思います。

初期配置

初期配置で労働者、金属、食料が産出されます。

可もなく不可もなくといった感じの配置ですが、食料が初期配置にあるのはクリミアにとっては僥倖です。

まずは真っ先に、戦闘カードの徴兵ボーナスを開放することをオススメします。

木材とオイルのマスはトンネルの近傍にあるため、偵察の能力を開放してから生産する方が安全かも知れません。

星章を取る方針

  • 労働者、徴兵、メック
  • 残り3つは考えどころ。戦闘、目的カードは比較的容易
  • 改良と建築はやや不安定だが、頼る必要があるかもしれない

優先して取りたいのは、労働者、徴兵、メックの3つです。

徴兵は戦闘カードの安定供給のために必要ですし、メックも彷徨以外は最終的に必須になるので、無理なく達成できる(せざるを得ない)と思われます。

問題は残り3つをどうするかで、クリミアの悩みどころです。

戦闘の星章は第一候補だと思います。狙い目は戦闘カードを1枚しか持っていない勢力。こちらが偵察を持っているのなら、ほぼ確定勝利に持ち込めます。

目的カードが達成できない場合は、やや供給が不安定な改良と建築に頼る必要があるかも知れません。

オススメは建築でしょうか。他の勢力にも言えることですが、改良は必要数が多い割に使い道の薄い項目を開ける必要があるので、優先度は低めに見積もると良いと思います(改良自体は重要なアクションですよ!)

他国との駆け引き

クリミアが警戒すべきは、隣接する戸川幕府です。

戸川幕府が仕掛ける罠は何が来ようと非常に痛く、一度仕掛けられると外せないうえに突然ユニットがワープしてくる…と二重苦三重苦なので洒落になりません。

戸川幕府からしても、戦闘で厄介なクリミアに寄って来て欲しくないので、周辺を固められてしまう可能性があります。

また、戸川幕府は渡河を使うことでクリミアの初期配置に侵入できることにも注意しなければなりません。

幸い、戦闘ではクリミアに分があるため、序盤から牽制する姿勢が重要です。

世界観設定

世界観設定に関しては英語の出典が多いため、DeepL翻訳に加えて、ひらこめのガバガバ意訳が炸裂していることをご容赦ください。

クリミア=タタール族のハンの長女であるゼーラは、鷲のカーの眼を通してものを見る能力を持っている。彼女はただでさえ優れた弓の技を備えているが、この能力によってそれはさらに恐るべき段階に達しているのだ。

『サイズ -大鎌戦役- 完全日本語版』ルール説明書より引用

キャラクター

Despite her royal upbringing and against the will of her father, Zehra preferred to practice bow shooting and horseback riding rather than meekly drink tea with dignitaries.

王室の教育と父の意向に反して、ゼーラは高官たちとお淑やかにお茶を飲むよりも、弓や乗馬の訓練をするのが好きだった。

She found that she was able to see things before they happened.

彼女は、これから起こる物事を、先んじで見通す力を持っていることに気づいた。

Scythe公式サイト https://stonemaiergames.com/games/scythe/characters/ より引用

クリミア・ハン国を率いるは、王室生まれのゼーラ姫。

ハン(モンゴル・中央アジア系遊牧民の君主号)は、ゼーラを淑女に育てようとしましたが、彼女は遊牧民として生きることを望んだようです。

そんなゼーラ姫には、未来予知の能力が備わっていたようです。なんと。

ハンはファクトリーのもたらす進歩を受け容れることをためらっていた。しかし、世界が変化していることを実感した彼は、自分自身は政敵のためにハン国から出ることができないことから、愛娘に北への探検行を託すのであった。

『サイズ -大鎌戦役- 完全日本語版』ルール説明書より引用

ゼーラ姫の目的はファクトリー技術の獲得。クリミアはファクトリー技術、特にメック技術に大きく遅れをとっており、この期におよんでの技術獲得を余儀なくされたようです。

相棒

When Zehra turned 16, her father gave her a great steppe eagle for her birthday.

ゼーラが16歳になったとき、父親が大きなソウゲンワシをプレゼントしてくれた。

Much to Zehra’s surprise, she found that she could see through the eagle’s eyes, and she had the sense that the eagle could see through hers.

ゼーラは驚いた。自分が鷲の眼でものを見ることができ、鷲もまた、自分の眼でものを見ることができると気づいたからである。

Scythe公式サイト https://stonemaiergames.com/games/scythe/characters/ より引用

ゼーラ姫の相棒は、ソウゲンワシのカー。

なんと彼女は動物との感応力まで備えていたようです。なんと。

余談ですが、ソウゲンワシを誕生日にプレゼントするあたり、ハンは彼女が16歳の頃には淑女に育てることを諦めていたようですね。

メック

The Crimean mech is pieced together from the scrapyard, as the Crimeans rejected the idea mech technology until it was too late.

クリミアのメックはガラクタを継ぎ接ぎしたもので、これは彼らが手遅れになるまでメック技術を拒絶したためである。

Scythe公式サイト https://stonemaiergames.com/games/scythe/mechs/ より引用

なんとも 滑稽 独特な風貌のクリミア製メック。

大きな車輪が付いており、直進性は高そうですが横移動ができそうにありません。

こんな突飛なデザインも、クリミアのメック技術がかなり遅れている証拠と言えそうです。

元ネタと思われる実在国家

17世紀まで実在したクリミア・ハン国がモチーフでしょう。ひとひねりあるサイズの国名の中では、唯一実在のものをそのまま使っています。(ザクセンもそのままと言えばそのままですが)

公式サイトのギャラリーにある世界地図を見ると、実在のクリミア・ハン国全盛期と同じ領土を持っており、現在のクリミア半島からウクライナ南部、コーカサス地方北部までを領土としているようです。

まとめ

今回は『サイズ -大鎌戦役-』に登場する勢力のうち、エスニックな雰囲気が特徴的なクリミアについて考察しました。

クリミアの能力は非常に強力かつ分かりやすいため、初心者にもオススメできる勢力だと思います。

ファンの間ではラスヴィエトに匹敵するほど強力な勢力と噂されているようですね。

この記事を参考にして、クリミアの戦略の幅が広がれば幸いです。

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