こんにちは。ひらこめです。
今回は、『サイズ -大鎌戦役-』に登場する勢力、アルビオン氏族の世界観・戦略について考察をしていきます。
なお、戦略に関してはあくまでもひらこめ個人の意見であるため、参考にとどめていただくようお願いします。
キャラクター能力

キャラクター能力は「高揚」。キャラクターの移動先に旗トークンを設置できます。
旗トークンを置いた領域を支配していた場合、ゲーム終了時に1領域分多くカウントされるため、ボーナスによる得点に有利な勢力と言えます。
また、旗トークンを配置している領域には、メック能力の「集結」によってワープすることが可能です。
アルビオンの基本的な戦い方は、旗トークンに関連する能力を使って、より多くの領土を確保することだと言えます。
注意したいポイント
- 開始時に戦闘カードを持っていないため、戦闘を仕掛けられやすい
- 早めの徴兵で戦闘カードを獲得したい
- 長期戦を見据えて領土と支持の確保を
特に注意したいのは、ゲーム開始時に戦闘カードを持っていないことです。
他勢力からすると必要な戦力が分かりきっているので、非常に戦闘を仕掛けられやすいと言えます。
特に注意したいのはザクセンで、序盤から星章を稼ぎたい彼らにとって、河に守られていないアルビオンは格好の餌食です。
幸い徴兵はやりやすいので、早めに戦闘カードを獲得すると良いと思います。
また、アルビオンは星章を狙いに行くと、他勢力に大きく遅れをとってしまいます。
そのため星章6コにはあまり固執せず、長期戦を見据えて領土と支持を維持するべきだと思います。
旗トークンの配置場所
- 旗トークンはなるべく本拠地の近くに置きたい
- 有力候補は最寄りの遭遇地点の上2つ
- 残りの2つはトンネル近くか、参加していない勢力の初期配置に
終了時のボーナスにするためには、旗トークンを置いた上で支配(ユニット、または建築物を配置)する必要があります。
そのため、本拠地から遠い場所に置くのは避けるようにしましょう。
ワープ能力があるとはいえ、孤立した領域を守り抜くのは難しいためです。
置くところの候補ですが、最優先すべきは遭遇トークンのある最寄りの2箇所です。

ここで確実に遭遇をこなしつつ、フラッグも配置するようにしましょう。
残りの2つをどうするかですが、最初に考えられるのはトンネル近辺です。

トンネルを使うことで遠くへの進出もしやすくなリますが、他の勢力に攻め込まれる危険性もあるので注意が必要です。
あるいは、ポーラニア、北方王国のうち参加していない初期配置に置くことも考えられます。
掘削が必要ですが、比較的攻め込まれにくいのと、遭遇トークンがあることが魅力です。
メック能力
メック能力の優先順位は、参加している勢力、遭遇カードの引き、プレイヤーマットの構成によって左右されるので、あくまでも所感になります。
掘削(優先度★★☆)
優先度はやりたいことによります。トンネル上からであれば全ての初期配置に侵入できるため、領土を広げたり、遭遇トークンを取ったりすることができます。
一方で、参加している勢力の初期配置に殴り込むのはリスクが大きいので、不要であれば後回しにして良いと思います。
剣(優先度★★☆)
強力ですが、順序としては盾を優先すべきかもしれません。こちらが戦闘を仕掛けるタイミングに合わせて取ると良いと思います。
盾(優先度★★★)
優先度は高めだと思います。早いうちから獲得することで他勢力への牽制になりますし、受動的ではありますがリソース稼ぎにもなります。
集結(優先度★★★)
最優先で取るべきだと思います。アルビオンはスピードの能力が無いため、集結を駆使しなければ満足に移動ができません。
集結を使ったテクニックとして、労働者と一緒に戦闘を仕掛け、2体目以降のユニットをワープさせる方法があります。
この方法を使えば常に複数体で攻撃を仕掛けることができるので、覚えておくとお得だと思います。
初期配置

- 村の位置に難あり
- 労働者の運搬はメックを最大限利用したい
- 近くに遭遇が2つ存在する利点がある
初期配置は金属、食料、オイルが手に入ります。
資源の組み合わせ自体は使いやすい部類ですが、村の位置が最大の難点です。
湖と河に囲まれた非常に奥まったところに存在するため、増やした労働力を投入しづらい配置と言えます。
幸い「集結」や「掘削」によってメックを使った移動がしやすいため、1体目のメックは村に配置すると良いと思います。
後述しますが、現実的に利用できる村が一箇所しかないことにも注意が必要です。
一方で、2マス圏内に遭遇が2つあることは大きなアドバンテージです。
まずは本拠地の右にある遭遇トークンを取り、次の遭遇トークンは労働者を配置してワープして取ると良いと思います。

星章を取る方針
- 労働者、徴兵、メック
- 残りは戦闘と目的カードで補填
優先して取りたいのは、労働者、徴兵、メックの3つです。
これらはアルビオンの戦法とも相性が良いので、無理なく取ることができます。
残りは非常に悩ましいですが、やはり戦闘と目的カードが候補になると思います。
目的カードが無理ゲーだった場合は、戦力の星章も候補に上がります。
他国との駆け引き
まずは、1ターン目の北方王国の動きが気になります。
水泳の達人によって最寄りの村を占拠された場合、労働者を増やす方法が実質的に消滅するため、早急に取り返す必要があります。
その際、アルビオン側は支持を失うのに対し、北方王国側は拠点に戻ってもさほどのダメージがありません。
この駆け引き(?)は、どちらが先手を取るかで決まります。祈りましょう。
また、ザクセンは最短3ターンで最寄りのトンネルから湧いてくる可能性があります。
参加している場合は、なるべく早く戦闘カードを確保するようにしましょう。
世界観設定
界観設定に関しては英語の出典が多いため、DeepL翻訳に加えて、ひらこめのガバガバ意訳が炸裂していることをご容赦ください。
キャラクター

コナーは、アルビオン氏族が支配する島の南部出身のハイランダーである。その家系は伝説的な戦闘英雄に連なるもので、大戦中に彼は敵陣はるか奥深くの塹壕を守り続けたことで、その名声をいや増やした。
『サイズ -大鎌戦役- 拡張 彼方よりの侵攻』ルール説明書より引用
アルビオンを率いるコナーさんは、ハイランダーの出身。
ハイランダーといえば、グレートブリテン島北部の山岳地帯で生活する人々のことですが、サイズの世界では島南部に住む人たちを指すようですね。
アルビオン氏族は、ファクトリーがアルビオンよりも強力な国家に永続的に支配されてしまうことを恐れた。(中略)そのため、他の国家に対する強力な防御線を敷き、手遅れになる前にファクトリーを破壊する任務を与えられた部隊の指揮が、コナーに託されたのである。
『サイズ -大鎌戦役- 拡張 彼方よりの侵攻』ルール説明書より引用
コナーさんの目的は、他勢力のファクトリー支配の阻止。
他勢力がファクトリーの支配や調査を目的としているのに対し、アルビオンはファクトリーの破壊を目論んでいるようで、かなり特殊な動機で参戦していることが窺えます。
メック

The Albion mech, inspired by Scottish bagpipes, has a rotating array of weapons that can be used for attack or defense.
バグパイプにインスパイアされたアルビオンのメックは、攻撃と防御に使える回転式の武装を備えている。
https://stonemaiergames.com/games/scythe/mechs/ より引用
アルビオンのメックはバグパイプの形をした二脚型。
攻撃と防御を回転式で切り替えられるとのことですが、どこが回転するんでしょうか?
元ネタと思われる実在国家
「アルビオン」はブリテン島の古い呼び方。特に南部地方を指すようです。
一方で「ハイランダー」や「バグパイプ」はブリテン島北部のスコットランド地方のモチーフで、総合的に言えばイギリス全体がモチーフになっていると思われます。
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