今回は、2013年度ドイツ年間ゲーム大賞も受賞した、多人数協力型ゲームの定番『花火』について紹介します!
概要
プレイ人数 | 2~5 |
プレイ時間 | 30分 |
ゲームジャンル | 多人数協力 |
ルールの複雑さ | かんたん |
プレイ時間が短く、ルールも単純明快なので、ちょっとした時間つぶしにもオススメのゲームです。
『花火』はどんなゲーム?
七並べの要領で、より多くの花火を打ち上げる
『花火』は、多人数協力型のゲームです。
プレイヤーは花火師となって、より多くの花火を打ち上げるために協力します。
花火を打ち上げるには、各プレイヤーが数字が書かれたカードを1から順に場に出していくことになります。

カードが裏返しになっている!?
このゲーム最大の特徴は、自分の手札が裏返しになっていることです。

そのため、自分の手札を見ることはできません。見ることができるのは、他のプレイヤーの手札です。
お互いにヒントを出し合い協力
プレイヤーは、お互いの手札に関するヒントを出し合うことで、自分の手札を推理していきます。
ただし、出せるヒントは「色か数字のどちらか」という断片的な情報しか伝えられず、さらに回数も限られているため、最小限の情報だけでうまく伝わるように工夫する必要があります。


カードのプレイは慎重に
推理が外れ、出したカードが場のカードと繋がらなければミスになってしまいます。
3回ミスするとゲームオーバーなので、うかつにカードを出すのは禁物です。

カードは場に出す以外でも、捨てることでヒントの残り回数を回復することができます。
ただしカードの枚数は限られているため、うかつに捨てると詰みかねません。


目指せ25点!
手札を使用するたびに、山札から手札を補充していきます。
山札が無くなってから手番が1週するとゲーム終了になります。
ゲーム終了時点で、場に出ていたカードの合計枚数が最終的なポイントになります。

『花火』はここがおもしろい!
心と心で通じ合うコミュニケーションの真髄
『花火』では、ヒントは断片的なものしか提示することができず、その回数も少なめに設計されています。
そのためプレイヤーは、教えられたヒントの内容だけでなく、場に出ているカードや、タイミングをもとに意図を読み取る必要があります。
例えば、前手番のプレイヤーが場に出せないカードを教えてきたとき、「今出せないカードを教えるということは、他のカードは捨てても良いということかな?」といった風に推理することができます。
このように、お互い「伝わってくれ!」という必死の気持ちを込めてヒントを出しことになります。
そして意図がうまく伝わり状況が打開されたときは、心と心が通じ合った気持ちになれるのです!
こういった心と心で通じ合う体験こそ、このゲームの醍醐味であるといえます。
限られた情報から推理し、決断を下す緊張感
自分の手札について十分な情報が得られることはほとんど無いため、たいていは断片的な情報から推理する必要があります。
ミスの回数や、カードの残り枚数によっては、綱渡り的な決断を迫られる場面もあり、そんなときは「多分こうなんだろうけど、間違ってたらどうしよう…」と考えてしまってなかなか決断を下せないときもあります。
そして意を決してプレイしたカードが、自分の思ったとおりだったときは本当に安心します!
逆に、思ってたのと違ってゲームを壊してしまったときはとても凹みます…
こういった推理と決断の緊張感も、このゲームのおもしろさだと思います。
ひとりひとりの計画が交錯するもどかしさ
より高得点を目指すなら、先々を見据えた計画を立てることが重要です。
ときには、すぐにヒントを出さないことや、分かりきっているカードの使用を先送りする判断も必要なのです。
しかし、プレイヤーごとに見えている情報が違うため、立てる計画もひとりひとり異なってきます。
ルール上、こういった計画をプレイヤー間で共有することはできないため、ゲーム中は奇妙なすれ違いが多発します。
その結果、「いやそうじゃないだろ!」「え、ここでそのヒントだす?」という何とも言えないもどかしさを味わうことになります。
そういったもどかしさがあるからこそ、高得点を出せたときの達成感はひとしおです。
拡張『花火: スターマイン』
『花火: スターマイン』は、『花火』のデラックス版で、単品で遊べる拡張商品です。
通常版との変更点は以下の通り。
- カードを立てて置けるカードホルダー
- 高難易度ルールの黒色火薬モード
- カードやトークンのリニューアル。より豪華に
実はこの記事で使っている画像も、『花火: スターマイン』のものだったりします。
変更点の中でも、カードホルダーは単純に手が疲れないのでとてもありがたいです。
ボードゲームアリーナ対応
『花火』は、ボードゲームアリーナ (BGA) にも対応しています!

もともとコンポーネント依存が少ないゲームなので、BGAでプレイしても体感はあまり変わりません。
一方で、すでに出されたヒントが画面上に表示されるため、ヒントを記憶する必要がない点はリアルでプレイする場合との差分といえます。
もともとメモを取る行為などは禁止されていない(はず)ので、ルール上の問題はないと思われます。
まとめ
今回は多人数協力型ゲームの定番『花火』について紹介しました。
『花火』は、ルールが単純かつプレイ時間も短いため、ちょっとした時間つぶしにもオススメできる名作です。
みなさんも『花火』を友達や家族とプレイして、心を通じあわせてみてはいかがでしょうか。
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