『Dixit』について紹介! – 想像力と語彙力で勝負する、コミュニケーションパーティゲーム!

ゲーム紹介

今回は、2010年度ドイツ年間ゲーム大賞も受賞した、『Dixit』について紹介します!

概要

プレイ人数3~6
プレイ時間30分
ゲームジャンル コミュニケーションパーティゲーム
ルールの複雑さ かんたん

プレイ時間が短く、ルールも単純明快なので、ちょっとした時間つぶしにもオススメのゲームです。

ちなみにタイトルは『ディクシット』と読みます。

『Dixit』はどんなゲーム?

イラストから想像力を働かせよう

各プレイヤーには、イラストだけが描かれたカードが手札として配られます。

イラストはメルヘンで、どこか示唆的。

このゲームでは、親と子に分かれて1ターンを行い、手番を回していきます。

親は、自分の持っているカードから、ひとつを選んで裏向きに出し、イラストから連想される言葉(あるいは一文)を言います。

子は、親が言った言葉にふさわしいと思うカードをひとつ選んで、裏向きに出します。

全員のカードの提出が終わったら、シャッフルして表に並べます。

…言葉でいうと分かりにくいかもしれないので、以下の画像を見てください。

これは、「ややこしい」という言葉から出されたカードで、ひとつは親が選んだもの、それ以外は子が言葉に合わせて選んだものになります。

お題は「ややこしい」。どれが親のカードか分かるだろうか。

難しすぎず。簡単すぎず。

子は、親が出したカードを予想、対応する番号のチップを裏向きにして提出します。

子のチップがすべて提出されたら答え合わせ。親の出したカードを当てることができた子は、ポイント獲得となります。

一方で親は、子に当ててもらえればポイント獲得。なんですが、全員の子に当てられた場合はポイントを獲得できません。

つまり親は、難しすぎて誰かに当ててもらえなかったり、簡単すぎて全員に当てられたりしないように、良い感じに曖昧なお題を出す必要があります。

ちなみに、他の子に間違って自分のカードが当てられた子は、追加でポイントがもらえます。なるべく親が出したと思われるカードを出したいところです。

やることポイント獲得の条件
カードを1枚選んで、お題を言う。子に当ててもらう。
ただし全員に当てられると0ポイント。
お題にふさわしいカードを選ぶ。
親が出したカードを予想する。
親が出したカードを当てる。
他の子に間違って当ててもらう。

言葉の説明だと分かりにくいかもしれないので…

さきほどの「ややこしい」のお題、みなさんは何番が正解だと思いますか?

正解は1番です。

もし、全員の子が1番だと分かってしまえば、親はポイントをもらえません。あるいは、誰も1番だと分からないと、やはりポイントがもらえないことになります。

では、もう一つ問題を出します。以下の画像は、「とおい」という言葉で出されたカードです。

お題は「とおい」。ちなみにこの回は、うまく回答がバラけて親は無事ポイントを獲得した。

正解は記事の最後に書いておきます。

所定ポイント獲得で勝利。

最初に所定のポイントを獲得したプレイヤーの勝利になります。

ポイントトラック。こちらもメルヘンな雰囲気。

…正直言って、過程が楽しいゲームなので、勝ち負けはあまり気にならないんですが。

『Dixit』はここがおもしろい!

表現することのおもしろさ

『Dixit』のおもしろさは、表現することのおもしろさ。これに尽きます。

『Dixit』のルールは、イラストに対して感じたことを見たままではなく、その人の想像力と言葉で表現しなければならないようにデザインされています。

そして自分が表現したことに対し、他の人から共感が得られる。これだけですが、本当に楽しいし、盛り上がります。

「あーたしかに〇〇っぽいかも…」「俺が出したカードも完全に〇〇だわ」「え!これ正解じゃないの!?」といったやりとりで盛り上がること間違いなしです。

人となりを読み合う心理戦(?)

気心の知れた仲の場合、勝つためには親の人となりから、出したカードを予想する必要が出てきます。

「こいつ、こういうこと考えそうだな」「この性格でこのカードはないだろう」といった感じで、お互いのパーソナリティの読み合いが始まります。

ときには、その人の意外な一面や、物の捉え方を知ることもできるので、コミュニケーションツールとしてもオススメです(コミュニケーションパーティゲームですからね)

『Dixit』の拡張

『DiXit ODYSSEY』

『DiXit ODYSSEY』は、基本セットと重複のない84枚のカードと、12人対戦まで対応した投票ボード、スコアボードが付属している拡張です。

遊ぶために必要なコンポーネントは全て含まれており、通常セットがなくてもプレイすることができます。

というか、コンポーネントはこちらの方が洗練されているので、通常版よりもこちらを優先して買うべきかもしれないですね。

もちろん、通常版と組み合わせてカードのバリエーションを増やすのもアリです。

なんども『Dixit』を遊んでいると絵柄に既視感が生まれてくるので、拡張でカードを増やすのは長く遊ぶために不可欠かもしれません。

まとめ

今回は、2010年度ドイツ年間ゲーム大賞も受賞したコミュニケーションパーティゲーム、『Dixit』について紹介しました。

『Dixit』は単純なルールで、誰でも楽しめ、盛り上がれる作品だと思います。

みなさんも是非プレイしてみてください。おもしろいですよ。


「とおい」の答え

正解は2番です。

全部「とおい」に見えなくもないのですが、親はイラストから連想している点が重要です。

イラストを見て「とおい」という言葉を選ぶのと、「とおい」という言葉を聞いてイラストを選ぶのはかなり事情がことなるはずです。後者はこじつけが可能ですが、前者は想像力と語彙力を働かせないと出てこないわけですからね。

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