今回は、2021年の発売から非常に高い評価を得ている、『Cascadia』について紹介します!
概要
プレイ人数 | 1~4 |
プレイ時間 | 30~45分 |
ゲームジャンル | タイルプレイスメント |
ルールの複雑さ | 簡単 |
プレイ時間は短くルールも簡単ですが、先を見据えた戦略と臨機応変な状況判断が楽しいゲームです。
『Cascadia』は、2021年の発売からBGGのランキングでAbstract部門1位を獲得するなど、高い評価を獲得している激アツゲームと言えます。

『Cascadia』はどんなゲーム?
多様で調和の取れた生態系を
『Cascadia』は、アメリカ北西部のカスカディア地方にて、最も調和の取れた生態系を構築することを目的とするゲームです。

プレイヤーは、動物の生息地となるタイルをつなげ、その上に動物トークンを配置することで自らの環境を広げていきます。
生息地をつなげて、動物をよび込む
共有エリアには、動物トークンと生息地タイルのセットが4つ並んでいます。

手番プレイヤーは、4セットのうち一つを選び、タイルはプレイヤーボードにつなげ、動物は空いている生息地に配置します。

このとき、違う地形でも隣り合わせることができますが、同じ地形をつなげるほど高得点になります。
手番プレイヤーがタイルとトークンを獲得したら、山札から補充してターンを回していきます。
動物ごとの特徴を反映したボーナス
動物の配置によって得られるボーナスは、各動物の得点カードで決まります。

得点カードは各動物ごとに4枚あり、そのうちの1枚ずつをゲーム開始時に公開して、そのゲームでのボーナスとします。

これを元に動物を配置してポイントを稼ぐ。
得点カードの内容はそれぞれ違いますが、動物ごとに傾向があります。
クマ | 小集団を作る。集団同士が接してはいけない。 |
ヘラジカ | 直線、リング状など、指定された形を作る。 |
サケ | 経路を作る。 |
タカ | 孤立させる。 |
キツネ | 他の動物に隣接させる |
全てのタイルが配置されたらゲーム終了
タイルのピックと山札からの補充を繰り返し、山札がなくなったらゲーム終了になります。
地形タイルの得点と、動物トークンの得点を合計し、最も高い人が勝利します。
『Cascadia』はここがおもしろい!
先を見据えて計画を立てる悩ましさ
『Cascadia』の魅力はなんと言っても、単純かつ理解しやすいルールながら、じっくり頭を悩まされるところだと思います!
このゲームには地形や動物など様々な得点源があり、それらを幅広く駆使しなければ思ったようにスコアが伸びません。
また、地形タイルや動物トークンは置き直しができないため、しっかり計画立てて置かなければ後々で痛い目を見ることになります。
そのため、「あちらを立てながらこちらを立て…」「短期的にはこうして長期的にはこう…」といった計画を練る楽しさがあります。
これを、共有スペースからのピックという単純なアクションで実現しているのは、実に見事だと思います。
臨機応変な状況判断を行う楽しさ
共有スペースにはランダムにタイルとトークンが供給されます。当然、自分の欲しいものが手に入るとも限りません。
そのため、プレイヤーには臨機応変な状況判断が求められます。
例えば、現時点では必要なくとも将来的な得点源を見込んでピックを行ったり、動物や地形の選択肢を広めにとって何が来ても腐らないようにする…など。
この点、ランダム要素をめぐる戦略も楽しいゲームと言えますね!単純に欲しいものがツモれただけでも嬉しいです。
まとめ
今回は、タイルプレイスメントの新たなる定番『Cascadia』について紹介しました。
ルール自体はシンプルで、ゲーム時間も短い軽量級の作品ですが、遊びごたえは十分です。
ぜひ皆さんも、大自然を感じながらボードゲームに興じてみてはいかがでしょうか。
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