蔵人です。毎月発表されるBGGの激アツゲームランキング、今回は7月版を紹介いたします。
10位 Oathsworn: Into the Deepwood
:strip_icc()/pic6863204.jpg
)
Oathsworn: Into the Deepwoodが10位にランクイン。
このゲームはレガシーシステムの協力ゲームです。
名作のGloomhavenやPandemic Legacy: Season 1、また先日発売されたTainted Grail: The Fall of Avalonといったゲームと同系統ですね。
:strip_icc()/pic2437871.jpg
)
/pic2452831.png
)
:strip_icc()/pic4385726.jpg
)
:strip_icc()/pic6949567.jpg
)
協力戦闘システムがどういった形式にブラッシュアップされているか、期待ですね。
またダークファンタジーRPGなのでキャラクターの魅力にも注目です。
コアゲームのボリュームを示すものではありませんが、箱はデカいようです。
:strip_icc()/pic6955431.jpg
)
Gloomhavenにも劣らない大きさです。
同梱ミニチュアも質がよさそうです。
:strip_icc()/pic4776944.jpg
)
:strip_icc()/pic6969012.jpg
)
このゲームはkickstarterのプロジェクトで、プレッジはすでに締め切られてしまっているようです。
第2版の再販通知を受け付けているので登録して待ちましょう。
9位 Bot Factory
:strip_icc()/pic6514058.jpg
)
第9位には来年2023年発売予定のBot Factoryがランクインです。
デザイナーにはVital Lacerdaが名を連ね、彼のデザインしたKanban: Driver’s EditionやKanban EVのKanbanシリーズのゲームシステムがこちらにも導入されているようです。
ロボットの生産が需要に対して行われるのがいいですね。
:strip_icc()/pic6757431.jpg
)
需要系のゲームといえば、Food Chain Magnate、Containersでしょうか。こういった系統のゲームが好きな方にささるかもしれません。
こちらはkickstarterのプロジェクトで、絶賛レイトプレッジ受付中のようです。
Lacerda先生の作品が気になる方は要チェック!
8位 Bretwalda
:strip_icc()/pic6824856.jpg
)
Bretwaldaも2023年発売予定のゲームです。第8位にランクインとなりました。
このゲームはイングランドの七王国時代を舞台にしたボードゲームです。プレイヤーは七王国時代のノーザンブリア王国、マーシア王国、ウェセックス王国、イースト・アングリア王国の各国王となり、ブレトワルダ、つまり諸国の中でも最も勢力の大きい国の王となり戴冠をめざします。
:strip_icc()/pic6933367.jpg
)
ゲームは各ラウンドで2アクション行える、12ラウンドから構成されていて、プレイヤーごとのユニークな能力を駆使し開発と外交(同盟と戦争)を進めていきます。
ゲームにはプレイヤー間の交換や同盟の要素もあり、ScytheやBlood Rageのような正面からの殴り合いをする征服系とは一味ちがうゲーム体験ができそうですね(Twilight Imperiumには物々交換と同名があったような気がしますが忘れてしまいました…
征服と同盟はメジャーですが、そこにリソース交換までアクションに存在するのは珍しい気がしますね。
こちらはgamefoundにて絶賛プレッジを受付中です。

このゲームはマストバイ!
7位 Cyberpunk 2077: Gangs of Night City
:strip_icc()/pic6912129.png
)
Cyberpunk 2077: Gangs of Night Cityが7位にランクインしました。
このゲームは普段ボードゲームで遊ばない方でも気になっている方がいらっしゃるのではないでしょうか。テレビゲームの「Cyberpunk 2077」がボードゲームになって登場しました。
デザイナーにはBlood RageやRising Sunで有名な、Eric M. Langが名を連ねています。
ゲームシステムはエリアマジョリティとなっており、ナイトシティの覇権を争う4人のギャングリーダーを操作してドミナントを目指します。
:strip_icc()/pic6910104.png
)
プレイヤーごとにギャングリーダーの能力がユニークなので、プレイヤー能力系で遊ぶのが好きな方にもささりそうですね。
:strip_icc()/pic6960602.png
)
こちらはkickstarterのプロジェクトで、現在レイトプレッジを受付中のようです。
原作好きの方はマストバイでしょう。
6位 Carnegie
:strip_icc()/pic5707830.jpg
)
Carnegieが第6位にランクインしました。
このゲームはスコットランド出身のアメリカ人実業家、アンドリュー・カーネギーの生涯にインスパイアされた、経済ゲームです。カーネギーはカーネギー・ホールやカーネギーメロン大学に名を残す篤志家です。彼は実業で得た莫大な財産を慈善活動に捧げ、先述の施設やカーネギー図書館という世界各国の図書館も整備しました。
Carnegieではプレイヤーは実業家として、事業を拡大させてサプライチェーンの整備を行い利益を増加させていきます。また目先の増益だけでなく社会のために慈善活動に勤しむことで、会社の権威をより社会に認めさせることができます。
デザイナーはTroyesで有名なXavier Georgesです。
ゲーム盤から古き良きドイツゲームの薫りがします。
:strip_icc()/pic5729249.jpg
)
Age of SteamやPower Gridのようなコネクション、ネットワーク接続が楽しそうですね。
:strip_icc()/pic6853461.jpg
)
こちらは日本語版が2022/5/24に発売済みなので、気になる方はチェックしましょう。
5位 Galactic Renaissance
:strip_icc()/pic6927859.png
)
第5位にはGalactic Renaissanceがランクインです。
Galactic Renaissanceはデッキビルドによる4xゲームです。デザイナーはInisで有名なChristian Martinezです。彼はInisから続くポリティック系ボードゲームを三部作として製作しており、本作は第二弾となっています。
こちらはまだ発売がアナウンスされたのみで、kickstarterが来年2023年の1Qで開始予定です。Matagot社のアナウンスを要チェックですね。
4位 Skyrise
:strip_icc()/pic5212377.png
)
第4位にランクインしたのはSkyriseです。
このゲームは2008年のSpiel Des Jahresノミネート作品、Metropolysのリワーク版で、2023年発売予定です。デザイナーにはMetropolysのデザイナーであるSébastien Pauchonと発売元ROXLEY GAMEの開発部門であるROXLEY GAME LABのメンバーGavan BrownとAdam Wyseが名を連ねています。
ゲームボードのデザインが近代的でいいですね。
:strip_icc()/pic6933002.png
)
このゲームではプレイヤーは、天空都市「スカイライズ」を建設するために招集された棟梁となり、都市にユニークな建造物を構築します。
建築用地の取得はオークションで取得し、建築を始めるための支持を神から取り付けるなどユニークな設定が魅力的です。
このゲームはkickstarterのプロジェクトで、現在プレオーダーを受付中のようです。
3位 Septima
:strip_icc()/pic6810993.jpg
)
半協力ゲームという珍しいゲームシステムが話題のSeptimaが第3位にランクインしました。
このゲームのアクションは9枚のカードから秘密裏に選んで全プレイヤーが同時に実行します。この際プレイヤー間でアクションが重複すると、アクションの実行プレイヤーをどのプレイヤーが実行するか重複したプレイヤーで選ぶことになります。このアクションの調整が入るのがおもしろいですね。こうした他人とのアクションの重複を注意するのはBroom Serviceが有名かと思いますが、本作ではアクションの敵対ではなく協力という形式で解決するのがユニークです。
:strip_icc()/pic6873329.jpg
)
反面、プレイヤー人数にゲーム体験が左右されるでしょう。4人が利害関係のバランスとしてよさそうですね。
こちらはkickstarterのプロジェクトで、現在レイトプレッジ受付中です。要チェックです。
2位 Ark Nova
:strip_icc()/pic6293412.jpg
)
Ark Novaが2位にランクインしました。
BGGのOVERALLランキングも投票数が10,000を超え、安定してきたでしょうか。
誰か一人のプレイヤーが2つの得点トラックを交差させるまでゲームが続くという本作の特徴、非常に魅力的な反面ゲームが長引きやすいのが評価にも現れていますね。
BGGでは2人プレイを推奨しているのに同意してしまいます…
他にもプレイ時間が長いゲームは多いですが、このゲームは終わりをプレイヤーが決められるのが拍車をかけていますね。私も頑張ってダウンタイムを少なくプレイするよう心がけています。
ついにテンデイズから日本語版の再販がアナウンスされましたね。
品切れとなっておりました「アーク・ノヴァ 新たなる方舟」について、本日、6月28日19時頃からネットショップにて再版予約を受付開始いたします。発送は7月7日~9日頃の予定です。ご注文、お待ちしております。
— テンデイズゲームズ (@tendaysgames) June 28, 2022
このタイミングで入手しておきましょう。
1位 Stars of Akarios
:strip_icc()/pic5506076.png
)
第1位にはStars of Akariosが輝きました。
本作はストーリー主導な協力キャンペーンゲームです。同出版社からはMythwindなんかも発売されています。
本作は昔ながらのゲームブックに超豪華なコンポーネントを付属したゲームとなっています。
:strip_icc()/pic5261432.jpg
)
プレイヤーは仲間の士官候補生とともにパイロット訓練を受けているさなか、エイリアンが侵略してきます。突然実戦に放り出されながらもキャプテンソーマと彼女の船に乗り込み、敵を撃退しながら宇宙を放浪します。
このワクワクする導入はある種40年ほど使い古されていますが、豊富なコンポーネントがこのスペースオペラTRPGを現代風にアレンジしています。
武器カード、技術カード、エンジンカードとカスタマイズの要素が多く組み込まれているので、キャラクターをゲームで成長させることに関して飽きがなさそうです。
こちらはkickstarterのプロジェクトで、すでに通常販売されています。
シナリオブックの都合上、日本語版がないと遊ぶのが難しそうです。アナウンスを待ちましょう。
総括
Hottest July 2022はいかがでしたでしょうか。個人的に注目している3本はBot Factory、Bretwalda、Carnegieですね。
特にCarnegieは古典的な経済系ドイツゲームにもかかわらず箱やボードのデザインのやわらかさがゲームの難解さを解してくれているようです。また、Bretwaldaは外交要素がユニークで注目したいです。
では、来月のBGG Top 10 Hottest Board Games: August 2022の紹介にてお会いしましょう。
コメント