蔵人です。毎月発表されるBGGの激アツゲームランキング、今回は6月版を紹介いたします。
10位 Sniper Elite: The Board Game
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Sniper Elite: The Board Gameが10位にランクイン。
Sniper Eliteはビデオゲームのシリーズで有名ですね。
4人プレイの非対称対戦ゲームとなっており、スナイパー側プレイヤーはナチスドイツに潜入する破壊工作員として、その他3人はナチスドイツの兵となり、作戦目標を守ります。
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非対称のウォーシミュレーションゲームということで、こうした局所的な戦闘を体験するゲームとしては珍しいと思います。
マップを見る感じでは、ディテールの凝ったAdrenalineみたいですね。
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原作ゲーム好きの方は要チェックです。
9位 Top Ten
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第9位はTop Tenがランクインしました。
このゲームは2020年に発売されていて、18歳以上向けなアダルト版Top Ten 18+も2021年に発売されています。
かなり言語依存が強い協力パーティーゲームです。全プレイヤーは事前に配布されたお題に対するマッチ度を表すチップを受け取ります。このチップは1~10の数字が示されており、親プレイヤーはお題を読み上げた上で、自身のチップの数字に合うお題へのマッチ度で回答します。親プレイヤーの回答を聞いた上で子プレイヤーは各々の数字に合った回答を行います。親が子の数字の小ささ=回答へのズレ具合を降順に当てることができれば成功です。失敗すると全6枚あるユニコーントークンがうんちトークンに変化します。5ラウンド遊び、ユニコーントークンが残っていれば全プレイヤーの勝利です。
お題に対する数字でのマッチ度で回答をするというのはitoに似ていますね。連想ゲームという点ではWavelengthなんかも似ているかもしれません。
お題カードが言語依存しているので、プレイには日本語版があったほうがいいですね…
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協力ゲームなので手軽に遊べるのがいいですね。
8位 My Father’s Work
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My Father’s Workが8位にランクインしました。
このゲームでプレイヤーはマッド・サイエンティストとなり、父の成果を引き継いで完成させるため邪悪な実験を行います。ゲームは3世代でわかれており、リソースは世代間を持ち越せません。ただし、自らが父の日記から成果を引き継いだように、日記に記した知識と財産のみを自らの遺志として次世代の子供に託します。3世代プレイし、この一族は世界最恐の科学者を目指します。
ゲームの説明から本作の(いい意味での)狂気を伺えます。ゲーム内のラウンド間でリソースが引き継げないというのも斬新で、リソースを残すこと自体にゲーム性があるのがよいですね。
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本作はkickstarterプロジェクトです。すでにkickstarter版は発売済みですが、通常販売のレイトプレッジがあるようです。要チェックですね。
7位 Great Western Trail: Argentina
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みんな大好きAlexander Pfister先生のGreat Western Trail: Argentinaが第7位にランクインしました。
本作はGreat Western Trailのリメイク版である、Great Western Trail (Second Edition)の舞台をアルゼンチンに移したバリアントです。ゲーム内容はGreat Western Trail (Second Edition)と一緒ですが、細かなアップグレードが入りディテールアップがなされています。
eggertspieleからの発売情報はまだないので、続報を待ちましょう。
6位 Twilight Inscription
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Twilight Inscriptionが第6位にランクインしました。
どこかで見たようなパッケージ…
そう。デザイナーは違いますが、Twilight Imperium: Fourth Editionの世界観のカードゲームとなっています。
簡易なゲームシートが付属し、ロール結果の戦況を水性ペンでシートに記載していきます。Captain Sonarみたいな感じですね。(あちらはリアルタイムですが。)
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日本語版はまだ案内されていないようですね。海外ではすでに発売済みなので個人輸入する方は要チェックです。
5位 SCOUT
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SCOUTが第5位にランクインしました。この箱の形状で誰しもが思い浮かべるブランド、Oink Gamesの作品ですね。
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このオインクゲームズ製だと人目でわかるデザインが素晴らしいです。
また、国産ゲームがHottestにランクインしたのは、昨年10月のKhôra: Rise of an Empire以来でしょうか。嬉しいですね。
手札の並び順を変えずにプレイというのはBohnanzaを彷彿とさせますね。
国内では店頭在庫があると思います。気になる方はイエローサブマリンやすごろくやを覗いてみましょう。
4位 Starship Captains
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第4位にはStarship Captainsがランクインしました。このゲームは2022年、今年のエッセンシュピールで発売予定のゲームのようで、期待されているみたいですね。
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ゲームボードで目を引くのは、アクションを決定するであろうトラックボードですね。
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楽しみですね。
3位 Ark Nova
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Ark Novaが3位にランクインしました。コンスタントにHottestに食い込みますね。BGGのOVERALLランキングも9位まで上がっているようです。
最近このゲームをプレイしていて感じるのが、ふれあい動物思ったほどふれあえない説ですね。カードの枚数に対して何%あるのか、引けません。
このゲームプレイ中にはやはりダウンタイムに気をつけてプレイしたいですね。プレイ時間はどこでも言及されているように長めなので、自手番で悩む時間を減らしたいです。と言っても保全点のレースで悩んでしまうのですが。
2月の発売から品切れが続いていますね…
今月にリプリント版の再販案内があるそうなので、要チェックですね。
2位 Castles of Burgundy: Special Edition
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私の大好きなStefan Feld先生の作品Castles of Burgundy: Special Editionが第2位にランクインしました。The Castles of Burgundyの特別仕様版ですね。

一番の変更点はアートワークとコンポーネントのブラッシュアップですが、これは嬉しいですね。原版はボードではなくシートで安っぽい作りが目立っていました。また、タイルも小さくウォーゲームのチットの大きさなので手元を把握するのが大変でしたね。この版ではそれらが改善されている上、城のミニチュアまで付属します。嬉しいですね。
発売は来年ですが、これはgamefoundでの発売予定。

プレッジはすでに締め切られてしまってますが、原版を持ってる方ならルールは変更なさそうなので、レイトプレッジで入手してしまうのもアリですね。マストバイ!
1位 Arcs
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Arcsが第1位にランクインです。こちらはRootの作者、Cole Wehrleの最新作です。
3~4人プレイヤー専用ゲームというのは珍しいです。
ゲームの舞台はスペースオペラとなっており、1シナリオ3セッションにまたがるキャンペーンを進めていきます。シナリオの合間にルールモジュールが解禁され、能力や目標が解放されていくようです。
Rootとは違って、TRPGのような作品になっているようですね。
kickstarterはすでにプロジェクト終了…
レイトプレッジの確認のため、要チェック!
総括
今月のHottest、変化球の多い結果となったかなと思います。また、来年発売等未発売ゲームが多めな結果で、すぐゲームショップに走る結果にはならなさそうですね。個人的に注目なのは、My Father’s WorkとCastles of Burgundy: Special Editionですね。特にMy Father’s Workはそのゲーム設定がとても楽しみで唆ります。
では、来月のBGG Top 10 Hottest Board Games: July 2022の紹介にてお会いしましょう。
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